デジさく 横浜・横須賀・川崎版
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事私取材協力進む道は己で決める故ふきを温たねて新しきを知る三代目でも心は初代守る伝統文化、創つる新たな未来年。私は左さん官職人の世界で生まれ育ちました。母は毎朝4時に起きう床、何十人といる職人さんのお弁当と朝食を準備し、私はその中で一緒に食事をとりました。幼い頃から「跡あと取り」と呼ばれ、中高生の頃は、休日になると教育の一環として、塗ぬり壁かに使う材料を朝から晩までこねる日々。そんな生活に「なぜ自分には家業を継つぐ以外に選せ択肢がないのか」と反発心から家を飛び出したんです。祖父が会社を創業したのは昭和14しょべとかずる仕 きみんかまな!!きくんたくしみなさんは左官という職業を聞いたことはありますか?ノコギリやカンナを使い、家を建てるのが大工。その家の内壁や外壁を、コテとコテ板を使って塗り、仕上げるのが左官の仕事です。国宝姫路城にも漆しい喰という防火性・耐久性に優れた塗とう料を熟練した職人技で塗られ、その鮮やかな白さから別名「白し鷺城」とも呼ばれています。そんな伝統ある仕事ですが、高齢化や、代だ替品の普及により職人人口は減りつつあります。左官を後世に引き継ぐためにも、調ちつ湿・消う臭効果に優れ、誰でも手軽に塗れる“鎌倉漆喰”という商品を開発しました。漆喰の良さが今一度見直されれば、自然と左官業界も盛り上がってくると思うんです。祖父と父から受け継いだ伝統と技術を守り、私にしかできない、左官の新たな可能性を広げていきたいですね。いたいひんっくりょらさぎじょうしょうしゅょうしコテは左官職人の魂先が剣のようになっている“仕上げゴテ”や、壁の角を塗るためにL字になっている“面引きコテ”など、左官名工たちは塗る素材・形状・仕上げ方を見極め使い分けてきました。コテの数が歴史の数であり、晶な知恵の結のです。取り戻すかのように様々な仕事を経験しました。人生の転機は30歳のとき、「倒産するかもしれない」と母からの一言でした。これまで育ててくれた両親や職人さんの為にも「会社を立て直す!」と覚悟を決め必死に働きました。努力の甲かい斐あり、会社は当時以上に成長。自分が選んだ道に間違いはありませんでした。高校卒業後は、これまでの時間をこの勉強が役立つ!!ツコ科部・学の 己木 本だ学が選間を紹介します!しょうかいます!出身校:藤沢市立湘洋中学校、藤嶺学園藤沢高等学校もとひこ(53歳)さん株式会社木本工業所〒251-0043 藤沢市辻堂元町4丁目15番17号Tel. 0466-34-3420URL https://www.kimoto-kogyosyo.jp/■代 表 者 代表取締役社長 木本 己樹彦■創  業 昭和14年■従業員数 22名湘南を拠点に、寺社仏閣や一般住宅の左官・吹付け工事を行っています。伝統を守り、技術を継承するのが私たちの使命です。2018けっしょう株式会社木本工業所代表取締役社長左官職人 樹 彦

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